りおぽんのちょっと寄り道•ᴗ•ꕤ*

暗くなるまで道草しようᕷ·͜· ︎︎︎♡

つつがないということ。

こんにちは。

りおぽんです。

 

『どんな自分も許してあげる。』

 

これ、めちゃくちゃ大事です。

 

 

我が家はとても古い家です。

いまだに土壁です。

お風呂もトイレもタイルです。

 

もちろんウォシュレットなんて付いていません。

便座も暖かくないです。

 

トイレは一階に一つだけです。

 

子供の頃から家に車はありませんでした。

 

黒電で、なかなかエアコンも付けてくれなくて。

テレビはダイヤル式で、お風呂はシャワーが使えませんでした。

 

だから、本当は恥ずかしかった。

 

 

母の作るお弁当は、いつも同じような物で、お弁当のフタを開ける時が恥ずかしかった。

お裁縫箱は兄のお下がりで、トラの男の子がデニムのオーバーオールを着ているイラストがフタに書いてあって、そして習字道具も誰かのお下がりだった。

 

ちょっと必要な時は知り合いのお家の車に乗せてもらい、肩身の狭い思いをしていた。

 

 

恥ずかしかった。

 

 

親に気を使い、恥ずかしいと言えなかった。欲しいと言えなかった。

 

そういう我慢が、私のみぞおち辺りにギューっと押し込まれている。

 

私は少し前にメルカリではあるけれど、ビビアン・ウエストウッドの新品のお財布を買った。

 

私にとっては高い買い物だ。

 

それを私は大切に使っていた。

 

使い終わったらいちいち不織布に包み、箱に閉まっていた。

 

 

けれど、次第にがんがん使えるお財布が欲しくなって、メルカリで安い雑誌の付録の可愛いミッキーのお財布を買った。

 

 

『つつがない』

問題がなく無事であることを表す。

 

ブランド物が欲しいという気持ちも、値段ではなく可愛いと思ったミッキーのお財布が欲しくなった私の気持ちも本物だ。

 

誰だってキレイなお洒落なお家に住みたいと思うことも、病気が辛くて家に車があったら楽に病院に行けるのにと思う気持ちも本物だ。

 

健全だと思う。

 

『つつがない』

それは、いい子ぶっていることではない。

気持ちを我慢していることではない。

 

自分の気持ちを許し、喜怒哀楽の全てを表現すること。

 

それはつつがないと思う。